日本赤十字社助産師学校は、東京都渋谷区広尾にある1年制の助産師養成課程です。日本赤十字社医療センターに隣接する日本赤十字看護大学内にあり、赤十字の理念を基盤として、助産師として必要な専門的知識・技術・判断力を学ぶ学校です。
東京都で助産師学校を探している方にとって、日本赤十字社助産師学校は、長い歴史と実績を持つ重要な助産師学校の一つです。大正11年に日本赤十字社産院附属産婆養成所として始まり、100年以上にわたり、多くの助産師を社会に送り出してきました。
ただし、公式情報では、日本赤十字社助産師学校は令和8(2026)年度生の募集を最後に、令和8年度末、つまり令和9(2027)年3月31日をもって閉校することが案内されています。そのため、これから助産師学校を受験する方は、最新の募集状況を必ず確認する必要があります。
2026年5月8日更新
各校公式サイト・募集要項・公的機関公表資料等をもとに作成しています。
出願前には必ず各校の最新の公式募集要項をご確認ください。
日本赤十字社助産師学校は、令和8(2026)年度生の募集を最後に、令和8年度末、つまり令和9(2027)年3月31日をもって閉校することが公式に案内されています。
そのため、このページは、現在これから受験できる学校としてではなく、これまでの教育内容・入試内容・学費等を整理した参考ページとして掲載する形が適切です。
過去の募集要項や進学情報サイトに情報が残っている場合でも、令和9年度以降の学生募集は行われない予定です。受験生が誤って出願可能校として考えないよう、閉校予定であることを明記しておく必要があります。
関東地方で助産師学校を探している方は、日本赤十字社助産師学校の過去情報を参考にしつつ、現在募集している他の助産師学校もあわせて確認することが大切です。
日本赤十字社助産師学校は、助産師国家試験受験資格の取得をめざす1年制課程です。助産師として働くためには、助産師国家試験に合格するだけでなく、看護師免許を取得していることも前提となります。
受胎調節実地指導員認定資格やNCPR Aコースは、助産師としての実践に深く関わります。助産師は、妊娠・出産の支援だけでなく、家族計画、性と生殖に関する健康支援、新生児の安全なケアにも関わる専門職であることを理解しておく必要があります。
日本赤十字社助産師学校は、日本赤十字社医療センターに隣接する日本赤十字看護大学の6階にあります。同じ建物内には日本赤十字社幹部看護師研修センターや認定看護師研修施設もあり、専門分野を深める学習環境が整えられていました。
本校の大きな特徴は、赤十字の理念を基盤にしていることです。生命の尊厳、人権の尊重、人道・博愛の精神を大切にしながら、女性とその家族の生涯にわたる健康を支援できる助産師を育成してきました。
助産師は、女性の妊娠、分娩、産褥の各期において、自らの専門的判断と技術に基づき必要なケアを行う専門職です。さらに、妊産褥婦と新生児・乳幼児のケア、異常の早期発見、必要に応じた救急処置、女性の生涯にわたる性と生殖に関する健康相談や教育活動にも関わります。
赤十字病院をはじめとする全国の医療機関、地域母子保健、国内外の救援活動、教育機関など、助産師として幅広く活動したい方にとって、長く重要な役割を果たしてきた助産師学校です。
日本赤十字社助産師学校の教育理念は、建学の精神である赤十字の理念を基盤に、社会における助産師の役割を認識し、女性とその家族の生涯にわたる健康を支援できる基礎的能力を修得し、広く社会に貢献できる人材を育成することです。
ディプロマ・ポリシーでは、生命の尊厳と人権の尊重について助産師としての視点で考え行動できる姿勢、知識と技術を統合し安全で安楽な助産ケアを提供できる基礎的能力、女性と家族に関連する健康上の課題について考え対応できる力が重視されています。
また、助産師の自律について考え、他職種と協働・連携できる基礎的能力、赤十字の理念を理解し、基本原則に基づいた助産活動ができる力も大切にされています。災害救護活動や国際活動に関する視点が含まれる点は、赤十字系の学校らしい特徴です。
アドミッション・ポリシーでは、人との協働を通じて学び合うことができる人、女性と家族の権利を尊重したケアを実践していきたい人、助産師としての実践能力の基盤を習得したい人、助産・リプロダクティブヘルスの実践家として国内外で活躍したい人が求められています。
受験生は、「なぜ助産師を目指すのか」「なぜ赤十字の助産師学校で学びたいのか」「女性と家族の権利を尊重するケアとは何か」「災害時や国際的な母子保健活動に助産師としてどう関わりたいのか」を、自分の看護経験や実習経験と結びつけて整理しておくとよいでしょう。
日本赤十字社助産師学校のカリキュラムは、助産学概論、基礎助産学、助産診断・技術学、助産管理、地域母子保健、赤十字概論、看護研究などから構成されています。人間の性と生殖に関する課題を中心に、講義・演習・実習を通して学びを深めます。
基礎助産学では、助産師としての基本的な考え方、女性と家族の健康、性と生殖、助産師の倫理、赤十字の理念を学びます。助産師は、妊娠・出産期だけでなく、女性の生涯にわたる健康を支援する専門職です。
助産診断・技術学では、妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の各時期における助産診断とケアを学びます。正常な経過を支えるだけでなく、異常の早期発見、緊急時対応、多職種連携も重要になります。
赤十字概論や災害救護活動に関する学びを通して、災害時における妊産婦・母子支援や、国内外での母子保健活動に関する視点を持てることも特徴です。
日本赤十字社助産師学校では、講義、演習、発表、プレゼンテーション、母親学級、分娩介助演習などを通して、助産師として必要な基礎的実践力を養ってきました。
母親学級では、学生がグループに分かれて、妊婦を対象に母乳育児などについて説明する機会があります。妊婦さんの持っている力を引き出す健康教育法、相手に伝わるプレゼンテーションの工夫、グループ内で協力する力を学ぶことができます。
分娩介助演習では、仰臥位、側臥位、四つん這いなど、フリースタイル分娩の実際について学びます。分娩介助技術だけでなく、産婦への精神的支援や家族との関わりについても考えることができます。
助産師には、妊産婦や胎児・新生児の状態を観察し、正常からの逸脱がないかを判断しながら支援する力が求められます。そのため、知識を覚えるだけでなく、対象者の状況を読み取り、根拠に基づいてケアを考える臨床判断能力が重要です。
日本赤十字社助産師学校の主な実習施設は、日本赤十字社医療センターです。同センターは総合周産期母子医療センターとして、東京都内における周産期医療の中枢的役割を担っています。
日本赤十字社医療センターの周産期部門は、外来・入院機能が集約された母子本位の構造を持ち、MFICU、産科病床、NICU、GCUなどを備えています。ハイリスク妊産婦や新生児医療、多職種連携を学ぶうえで、非常に恵まれた実習環境といえます。
助産所実習では、外来での健診、助産所での分娩、入所中の褥婦と新生児のケアを体験します。助産所では、産婦が望む出産、その人らしい出産を支えるために、生活に根ざした保健指導や個別性を重視した関わりを学びます。
保健所実習では、地域における母子保健活動の実際を体験します。助産師は病院で働く職種というイメージが強い一方、地域においても妊産婦や母子・家族を支える重要な存在です。
実習を通して、病院、助産所、地域保健のそれぞれにおける助産師の役割を学べることが、日本赤十字社助産師学校の大きな特徴です。
令和8年度生一般入試では、オンラインでの筆記試験・小論文・面接が実施される形で案内されています。学科試験はZoomで試験問題を提示し、解答フォームを利用して解答する方式です。
小論文は、Zoomで試験問題が提示され、Microsoft Wordで論文を作成し、PDFに変換して指定されたメールアドレスに送信する形式です。したがって、受験生はパソコン、Word、PDF変換、メール添付などの操作に慣れておく必要があります。
面接もZoomで実施されます。受験には、インターネットに接続できるパソコンまたはキーボード付き端末、カメラ、マイク、スピーカー、LINE使用可能端末などが必要です。
オンライン試験では、個室環境、通信環境、カメラで室内や机上を確認できること、イヤホン・ヘッドセットを原則使用しないことなど、細かな条件があります。オンライン入試は便利な一方、事前準備を怠ると試験に支障が出るため、機器や通信環境を早めに確認しておく必要があります。
日本赤十字社助産師学校の入試では、看護一般、母性、小児、小論文、集団面接・個人面接が関わります。助産師学校入試として、専門知識、文章力、面接での表現力をバランスよく準備することが大切です。
母性看護学では、妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の基本事項、母体の生理的変化、胎児・新生児の特徴、母乳育児支援、周産期の異常、産後のメンタルヘルス、家族支援などを整理しておきましょう。
小児看護学では、新生児・乳児の成長発達、家族支援、乳幼児の健康課題、小児の疾病理解、子どもと家族への関わり方を確認しておくとよいでしょう。助産師は、新生児や乳幼児、家族への支援にも深く関わります。
看護一般では、専門基礎分野、基礎看護学、看護の統合と実践が関係します。看護倫理、安全管理、感染予防、看護過程、コミュニケーション、チーム医療、災害看護なども確認しておくとよいでしょう。
小論文では、少子化、産後ケア、妊産婦支援、母乳育児支援、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、出生前診断、若年妊婦、父親の育児参加、地域母子保健、助産師の自律、災害時の妊産婦支援、国際母子保健などを準備しておくとよいでしょう。
面接では、「なぜ助産師を目指すのか」「なぜ日本赤十字社助産師学校で学びたいのか」「赤十字の理念を助産にどう生かしたいのか」「災害時や国際的な母子保健活動に関心があるか」「女性と家族の権利を尊重したケアとは何か」を、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
日本赤十字社助産師学校は、1年制の助産師学校としては、入学金・授業料・施設整備費の合計が1,560,000円と案内されています。私立大学別科や一部の専門学校と比較すると、学費面では比較的抑えられている学校でした。
ただし、教科書代、教材費、実習関連費用、国家試験関係費用、交通費、生活費などは別途必要になります。助産師学校の1年間は、講義・演習・実習・国家試験対策が短期間に集中しますので、授業料以外の費用も含めて準備しておくことが大切です。
ここは受験生が誤解しやすい点です。専門学校・養成所としての助産師教育課程であり、大学専攻科や大学別科とは異なります。大学卒業資格や学士取得を目的とする課程ではなく、看護師資格を基盤として助産師国家試験受験資格の取得をめざす課程です。
助産師学校を選ぶ際には、「助産師国家試験受験資格が得られるか」だけでなく、「大学専攻科か、大学別科か、専門学校・養成所か」「学士取得につながるか」「学費や実習費はどの程度か」「現在募集している学校か」を確認することが大切です。
日本赤十字社助産師学校の卒業生は、赤十字病院をはじめ、全国の主要な医療機関に就職してきました。令和3年度から令和5年度の卒業生では、赤十字病院への就職者と、赤十字病院以外への就職者の両方が見られます。
過去4年間の赤十字施設就職先として、日本赤十字社医療センター、仙台赤十字病院、石巻赤十字病院、前橋赤十字病院、さいたま赤十字病院、成田赤十字病院、武蔵野赤十字病院、大森赤十字病院、東京かつしか赤十字母子医療センター、横浜市立みなと赤十字病院、静岡赤十字病院、日本赤十字社和歌山医療センター、岡山赤十字病院、広島赤十字・原爆病院、高知赤十字病院、沖縄赤十字病院などが紹介されています。
赤十字病院で助産師として働きたい方、全国の医療機関で母子保健に関わりたい方、災害救護や国際活動にも関心がある方にとって、赤十字系の助産師教育は大きな意味を持ってきました。
ただし、学校は閉校予定であるため、今後の受験校選びでは、現在募集している他校の進路実績や実習先もあわせて確認することが重要です。
日本赤十字社助産師学校は、令和8年度生の募集を最後に、令和9年度以降の学生募集を中止し、令和9年3月31日をもって閉校予定です。したがって、これから受験校を探している方は、出願可能校として扱わないよう注意が必要です。
最終学年となる令和8年度生については、留年・休学等に伴い、修業年限を1年以上延長することができないと募集要項に明記されています。これは閉校予定校ならではの重要な注意点です。
過去の入試では、看護一般、母性、小児、小論文、集団面接・個人面接が課されていました。赤十字の理念、女性と家族の権利、助産師の自律、災害時の母子支援、国際母子保健など、赤十字系の学校らしい視点も意識しておく必要がありました。
オンライン試験では、Zoom、LINE、Word、PDF変換、メール送信などを使用するため、パソコン操作や通信環境の準備も重要でした。今後、他校でもオンライン要素を含む入試が行われる場合には、同様の準備が必要になることがあります。
現在受験できる助産師学校を探す場合は、関東地方の他の助産師学校、大学専攻科、大学別科、専門学校・養成所を確認し、自分の出願資格、学費、試験科目、実習先、将来像に合う学校を選ぶことが大切です。
アルファゼミナールでは、助産師学校を受験する方に向けて、小論文、面接、志望理由書、看護学の補強などの対策を行っています。日本赤十字社助産師学校は閉校予定ですが、同校のように看護一般、母性、小児、小論文、面接が関わる助産師学校では、専門知識と表現力の両方が必要です。
助産師学校の入試では、母性看護学や小児看護学の知識だけでなく、「なぜ助産師を目指すのか」「どのような母子・家族支援を行いたいのか」「女性と家族の権利を尊重するケアとは何か」「災害時や地域で助産師が果たす役割は何か」を、自分の経験と結びつけて説明する力が求められます。
これから助産師学校を受験する方は、現在募集している学校を確認したうえで、母性看護学・小児看護学・基礎看護学の復習、小論文対策、面接練習を早めに進め、看護師国家試験対策とも両立できるよう計画的に準備していきましょう。
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