茨城県立看護大学校 助産学科

茨城県立看護大学校 助産学科は、茨城県笠間市にある1年制の県立助産師養成課程です。看護師資格を基盤に、助産師として必要な専門的知識・技術・判断力を学び、助産師国家試験受験資格の取得をめざします。

茨城県で助産師学校を探している方にとって、茨城県立看護大学校 助産学科は重要な選択肢の一つです。旧・茨城県立中央看護専門学校 助産学科から、令和8年4月に茨城県立看護大学校へ校名変更され、助産師教育と看護師教育を行う県立の看護専門職養成校として新たにスタートしています。

助産師は、妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期の母子を支えるだけでなく、女性の一生に寄り添い、性と生殖に関する健康支援、家族支援、地域母子保健、多職種連携にも関わる専門職です。茨城県立看護大学校では、科学的根拠に基づいた判断力と実践力を備え、地域社会における母子保健に貢献できる助産師の育成をめざしています。

2026年5月7日更新

各校公式サイト・募集要項・公的機関公表資料等をもとに作成しています。
出願前には必ず各校の最新の公式募集要項をご確認ください。

● 基本情報
  • 学校名・学科名:茨城県立看護大学校 助産学科
  • 旧名称:茨城県立中央看護専門学校 助産学科
  • 設置:茨城県
  • 学校種別:県立専門学校・助産師養成所
  • 修業年限:1年
  • 所在地:茨城県笠間市鯉淵6528
  • 入学定員:25名
  • 取得をめざせる資格:助産師国家試験受験資格
  • 関連資格:受胎調節実地指導員の申請資格、新生児蘇生法修了認定の申請資格
  • 募集区分:推薦入学試験(学校)、推薦入学試験(就業施設)、一般入学試験
  • 特徴:女性の一生に寄り添う専門職として、地域社会における母子保健に貢献できる助産師の育成をめざす県立の1年制課程
● 取得できる資格
  • 助産師国家試験受験資格
  • 受胎調節実地指導員の申請資格
  • 新生児蘇生法修了認定の申請資格

茨城県立看護大学校 助産学科は、助産師国家試験受験資格の取得をめざす1年制課程です。助産師として働くためには、助産師国家試験に合格するだけでなく、看護師免許を取得していることも前提となります。

受胎調節実地指導員や新生児蘇生法に関する学びは、助産師としての実践に深く関わります。助産師は、妊娠・出産の支援だけでなく、家族計画、性と生殖に関する健康支援、新生児の安全なケアにも関わる専門職であることを理解しておく必要があります。

● 茨城県立看護大学校 助産学科の特徴

茨城県立看護大学校 助産学科は、旧・茨城県立中央看護専門学校 助産学科から継続する、茨城県内の助産師養成課程です。令和8年4月から茨城県立看護大学校として新たにスタートし、看護学科とともに地域医療を支える看護専門職を育成しています。

助産学科では、女性の一生に寄り添う専門職として、人間の尊厳と権利を尊重し、科学的根拠に基づいた判断力と実践力を備え、地域社会における母子保健に貢献できる助産師の育成をめざしています。

教育目標では、女性の性と生殖の側面から健康を守る助産師活動において、人間の尊厳と権利を擁護する力、専門的知識と科学的思考に基づいた判断力と実践力、女性の生涯にわたる健康を支援し地域の母子保健に寄与する力、多職種と連携・協働する力が重視されています。

県立の助産師養成所でありながら、定員25名と比較的まとまった人数を受け入れる課程です。茨城県内で助産師として働きたい方、地域母子保健や周産期医療に関心のある方にとって、確認しておきたい助産師学校です。

● 教育目標とアドミッション・ポリシー

茨城県立看護大学校 助産学科では、生命や人権を尊重する倫理観を基盤に、協調性と責任感をもって誠実に行動でき、相手を尊重した態度で円滑なコミュニケーションが取れる人を求めています。

また、助産学の学習に必要な看護基礎的能力を有し、自己の学習課題を明確に捉え、主体的に学び続ける意欲のある人が入学者として求められています。助産師学校の1年間は、講義・演習・実習・国家試験対策が短期間に集中するため、主体的に学ぶ姿勢がとても重要です。

助産師は、正常な妊娠・分娩経過を支えるだけでなく、異常の早期発見、緊急時の判断、医師・看護師・保健師・行政機関との連携、退院後の母子と家族への支援にも関わります。専門的知識と技術に加えて、対象者に寄り添う姿勢と多職種連携の力が求められます。

受験生は、「赤ちゃんが好き」「出産に関わりたい」という思いだけでなく、なぜ助産師として女性と家族を支えたいのか、茨城県や地域の母子保健にどのように貢献したいのかを具体的に整理しておくとよいでしょう。

● 学びの内容と教育課程

茨城県立看護大学校 助産学科では、1年間で34単位・1050時間の教育課程が案内されています。基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健、助産管理、助産学実習を通して、助産師として必要な知識・技術・判断力を体系的に学びます。

  • 基礎助産学
  • 助産学概論
  • 人間の性と生殖
  • 周産期と乳幼児の生理
  • 周産期と乳幼児の病態
  • 母子の健康科学
  • 家族社会学
  • ウィメンズヘルス
  • 助産診断・技術学
  • 妊娠期の助産診断・技術学
  • 分娩期の助産診断・技術学
  • 産褥期の助産診断・技術学
  • 新生児期の助産診断・技術学
  • ハイリスク妊産褥婦の助産診断・技術学
  • 緊急時の助産診断・技術学
  • 健康教育技法
  • 地域母子保健
  • 助産管理
  • 助産学実習

基礎助産学では、助産の対象、性と生殖、母子の健康に関する基礎的知識を学びます。助産師は、妊娠・出産期だけでなく、女性の生涯にわたる健康を支援する専門職であるため、ウィメンズヘルスの視点も重要です。

助産診断・技術学では、妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の各期における助産診断とケアを学びます。正常な経過を支えるだけでなく、正常からの逸脱を判断する臨床判断能力を養うことが重視されています。

地域母子保健では、地域における母子保健活動に必要な知識を学びます。助産師は、医療機関内での分娩介助だけでなく、退院後の母子と家族を地域で支える役割も担います。

● 授業・演習の特色

茨城県立看護大学校 助産学科では、妊娠期の演習、分娩期の演習、母体救急シミュレーション、産褥期シミュレーション、マタニティビクスなど、実践に近い学習が紹介されています。

パンフレットでは、設備が充実しており、分娩台が7台あることも紹介されています。演習環境が整っていることは、助産技術を繰り返し練習し、臨床に近い状況で判断力を養ううえで大切です。

助産師には、妊産婦や胎児・新生児の状態を観察し、正常からの逸脱がないかを判断しながら支援する力が求められます。そのため、知識を覚えるだけでなく、状況を読み取り、対象者に合わせたケアを考える臨床判断能力が重要です。

また、健康教育技法では、妊産婦や家族に対して、妊娠中の生活、分娩への準備、産後の生活、母乳育児、育児不安への対応などをわかりやすく伝える力を養います。助産師は、対象者が自分で選択し、安心して行動できるよう支える役割を担います。

● 臨地実習と地域母子保健

茨城県立看護大学校 助産学科では、助産学実習を通して、妊娠期・分娩期・産褥期・新生児期、地域母子保健、助産管理について学びます。知識と技術を統合し、根拠に基づく安全で快適な助産ケアを提供できる判断力と実践力を養うことが重視されています。

  • 助産診断・技術学基礎実習
  • 助産診断・技術学実習Ⅰ
  • 助産診断・技術学実習Ⅱ
  • 助産診断・技術学実習Ⅲ
  • 地域母子保健実習
  • 助産管理実習

年間スケジュールでは、7月に分娩介助技術試験や助産管理実習、8月から11月に助産診断・技術学実習、12月に助産管理実習や地域母子保健実習、1月に地域母子保健実習や母体救急シミュレーションが組まれていることが紹介されています。

実習では、妊娠期の健康診査と保健指導、分娩期の観察と分娩介助、産褥期の母体回復支援、新生児の観察とケア、母乳育児支援、家族への育児支援、多職種連携などを実践的に学びます。

茨城県内では、都市部と地域部で周産期医療や子育て支援の状況が異なります。助産師には、医療機関内での分娩支援だけでなく、地域で暮らす妊産婦や子育て家庭を支える視点が求められます。

● 入試区分・試験科目
  • 入学定員:25名
  • 募集区分:推薦入学試験(学校)、推薦入学試験(就業施設)、一般入学試験
  • 推薦入学試験の試験内容:小論文・面接
    ※2026年度入試情報では、助産学科の推薦入試は小論文・面接と案内されています。
  • 一般入学試験の試験内容:看護学(基礎・母性・小児)+面接
    ※2026年度入試情報では、一般入試は看護学(基礎看護学・母性看護学・小児看護学)と面接が示されています。
  • 推薦入学試験の出願期間:2025年9月22日(月)~10月17日(金)必着
  • 推薦入学試験の試験日:2025年11月1日(土)
  • 推薦入学試験の合格発表:2025年11月14日(金)10時
  • 一般入学試験の出願期間:2025年11月5日(水)~11月26日(水)必着
  • 一般入学試験の試験日:一次 2025年12月7日(日)、二次 2025年12月10日(水)
  • 一般入学試験の合格発表:一次 2025年12月8日(月)10時、二次 2025年12月22日(月)10時
  • 入学手続き締切:推薦 2025年12月5日(金)必着、一般 2026年1月13日(火)必着
  • 出願方法:Web出願+必要書類の提出
    ※Web出願サイトを利用して出願登録し、入学願書を作成する形です。Web登録だけで出願が完了するわけではないため、募集要項とWeb出願ガイドを必ず確認してください。
  • 入学試験料の支払い:クレジットカードまたはPay-easy
    ※「いばらき電子申請・届出サービス」で申請登録を行い、クレジットカードまたはPay-easyにより納付する形で案内されています。
● 小論文・面接対策

茨城県立看護大学校 助産学科では、推薦入学試験で小論文・面接、一般入学試験で看護学(基礎・母性・小児)と面接が課されます。推薦を受験する方は小論文対策、一般を受験する方は看護学の専門知識対策が特に重要です。

基礎看護学では、看護過程、看護倫理、感染予防、安全管理、観察、コミュニケーション、日常生活援助などを確認しておくとよいでしょう。助産師学校であっても、看護師としての基礎力は重要です。

母性看護学では、妊娠期、分娩期、産褥期、新生児期の基本事項、母体の生理的変化、胎児・新生児の特徴、母乳育児支援、周産期の異常、産後のメンタルヘルス、家族支援などを整理しておく必要があります。

小児看護学では、子どもの成長発達、家族支援、新生児・乳幼児の健康課題、小児の疾病理解、子どもと家族への関わり方を確認しておくとよいでしょう。助産師は新生児や乳児、家族への支援にも深く関わります。

小論文では、少子化、産後ケア、妊産婦支援、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、出生前診断、若年妊婦、父親の育児参加、母乳育児支援、地域母子保健、災害時の妊産婦支援など、助産師学校入試で扱われやすいテーマについて準備しておくとよいでしょう。

面接では、「なぜ助産師を目指すのか」「なぜ茨城県立看護大学校で学びたいのか」「茨城県の母子保健や周産期医療にどのように貢献したいのか」「看護師としての学びを助産にどう生かすのか」を、自分の経験と結びつけて説明できるようにしましょう。

● 学費と授業料以外の費用
  • 入学料:5,650円
  • 授業料:月額14,900円
    ※4月・10月に6か月分を前納する形で案内されています。
  • 年間授業料の目安:178,800円
    ※月額14,900円を12か月分として単純計算した目安です。
  • 入学料+年間授業料の目安:184,450円
    ※入学料5,650円と年間授業料178,800円を合計した概算です。
  • 教科書・参考書等:200,000円程度
  • 教材・学会・研修会等:250,000円程度
  • 実習費:750,000円程度
    ※交通費・食費を含むと案内されています。
  • 授業料以外の概算:1,200,000円程度
    ※教科書・参考書等200,000円、教材・学会・研修会等250,000円、実習費750,000円を合計した概算です。年度や実習先により変動する可能性があります。
  • 入学料・年間授業料・上記概算を含めた総額目安:1,384,450円程度
    ※あくまで概算です。その他、国家試験関係費用、予防接種費用、通学費、生活費等が必要になる場合があります。
  • 専門実践教育訓練制度:対象講座
    ※令和8年4月1日より、茨城県立看護大学校 助産学科は専門実践教育訓練制度の認可講座として案内されています。利用を検討する場合は、入学前にハローワークで必ず手続きを確認してください。

茨城県立看護大学校は県立の養成所であり、入学料・授業料は比較的抑えられています。ただし、助産学科では、教科書・参考書、教材、学会・研修会、実習費など、授業料以外の費用が大きくなります。

特に実習費は750,000円程度と案内されており、助産師学校の1年間では、学費だけでなく実習に関わる費用も含めて準備する必要があります。出願前には、授業料以外に必要となる費用も必ず確認しておきましょう。

● 学士の取得について
  • 学士の取得:助産学科修了のみでは不可
  • 注意点:茨城県立看護大学校 助産学科は、助産師国家試験受験資格の取得をめざす1年制の専門学校・養成所です。修了だけで新たに学士の学位を取得する課程ではありません。

ただし、茨城県立看護大学校では、放送大学との連携協力が案内されています。希望する学生は、本校入学時に放送大学に入学し、大学卒業や学士取得をめざすことができる仕組みが紹介されています。

本校卒業後、ダブルスクール履修者は最短2年で学士(教養)の学位取得をめざすことができ、放送大学で必要科目を履修し、学位授与機構に申請することで、学士(看護学)の取得をめざす道も案内されています。希望する場合は、放送大学とのダブルスクール制度や必要単位、費用、手続きについて必ず公式情報で確認してください。

● 国家試験・就職について

茨城県立看護大学校 助産学科では、令和6年度の助産師国家試験合格率について、本校助産学科100%と案内されています。また、パンフレットでは助産師国家試験14年連続100%と紹介されています。

2024年度卒業生の就職施設として、茨城県内では小山記念病院、筑波大学附属病院、白十字総合病院、水戸済生会総合病院、総合守谷第一病院、東京医科大学茨城医療センター、日立製作所日立総合病院、水戸赤十字病院などが紹介されています。

県外の就職先として、いわき市医療センター、岩手県立磐井病院、自治医科大学附属病院、総合病院国保旭中央病院、高山赤十字病院、苫小牧市立病院なども紹介されています。

国家試験合格率や就職先は学校選びの参考になります。ただし、合格率だけで判断するのではなく、入試科目、実習内容、学費、通学環境、自分の将来像との一致もあわせて確認することが大切です。

● 奨学金・支援制度

茨城県立看護大学校では、日本学生支援機構、茨城県看護師等修学資金制度、茨城県教育委員会奨学資金貸与制度、各病院の奨学金などが案内されています。

  • 日本学生支援機構奨学金
  • 高等教育の修学支援新制度
  • 茨城県看護師等修学資金制度
  • 茨城県教育委員会奨学資金貸与制度
  • 各病院の奨学金
  • 専門実践教育訓練制度

茨城県看護師等修学資金制度は、将来茨城県内の指定施設等で看護職員として業務に従事しようとする方に対し、修学資金を貸与する制度として案内されています。利用を検討する場合は、返還免除条件や就業条件も必ず確認しましょう。

専門実践教育訓練制度は、対象者や手続き時期が決まっています。入学後ではなく、原則として入学前にハローワークでの手続きが必要になるため、社会人受験生は早めに確認しておくことが大切です。

● 受験生への注意点

茨城県立看護大学校 助産学科は、定員25名の1年制助産師養成課程です。推薦入学試験には学校推薦と就業施設推薦があり、一般入学試験では看護学と面接が課されます。どの区分で受験するかにより準備内容が変わるため、早めに募集要項を確認しましょう。

推薦入学試験では、小論文と面接が中心です。小論文では、助産師としての考え方、地域母子保健への関心、女性と家族への支援に対する姿勢を論理的に書く力が求められます。

一般入学試験では、看護学(基礎・母性・小児)が課されます。母性看護学だけでなく、基礎看護学と小児看護学も出題範囲に含まれるため、幅広く復習しておくことが必要です。

Web出願では、出願登録、入学願書の作成、入学試験料の支払い、必要書類の提出が必要です。Web登録だけで完了したつもりにならず、必ず募集要項とWeb出願ガイドを確認してください。

看護師国家試験受験資格取得見込みで出願する方は、助産師学校入試と看護師国家試験対策を並行して進める必要があります。助産師学校に合格しても、看護師国家試験に合格できなければ資格取得に影響するため、国家試験対策を後回しにしないことが大切です。

茨城県外から受験する方は、笠間市への交通、宿泊、試験当日の移動時間を早めに確認しておきましょう。JR友部駅周辺や学校周辺の交通手段も含めて、余裕を持った受験計画を立てることが大切です。

● 公式情報

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アルファゼミナールの助産師学校受験対策

アルファゼミナールでは、助産師学校を受験する方に向けて、小論文、面接、志望理由書、看護学の補強などの対策を行っています。茨城県立看護大学校 助産学科のように、推薦では小論文・面接、一般では基礎看護学・母性看護学・小児看護学と面接が関わる学校では、受験区分に合わせた対策が必要です。

助産師学校の入試では、母性看護学の知識だけでなく、「なぜ助産師を目指すのか」「どのような母子・家族支援を行いたいのか」「茨城県や地域の母子保健にどう貢献したいのか」を自分の経験と結びつけて説明する力が求められます。

茨城県立看護大学校を受験する方は、推薦なら小論文と面接、一般なら看護学3分野の復習と面接を早めに進め、看護師国家試験対策とも両立できるよう計画的に準備していきましょう。

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