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2026.05.26

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(46)『私の幸せ』

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看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(46)

⁻『私の幸せ(400字・時間30分)』

看護大学・看護学校の入試では、「私の幸せ」という作文テーマが出されることがあります。一見すると書きやすそうに見えますが、実際に書こうとすると「幸せとは何か」「自分にとって何が本当に大切なのか」を考える必要があり、意外と奥の深いお題です。

幸せという言葉から、家族と過ごす時間、友人との会話、好きなことに取り組む時間、夢に向かって努力できることなど、さまざまな内容が思い浮かぶでしょう。しかし、看護学校の入試作文として書く場合には、ただ「楽しいこと」や「うれしいこと」を並べるだけでは少し弱くなります。自分がどのような場面で幸せを感じるのか、その幸せが自分の生き方や将来の看護師像にどうつながっているのかまで書けると、読み手に伝わる文章になります。特に看護職を目指す人にとっては、「自分だけの幸せ」だけでなく、「人の役に立つこと」「誰かの笑顔にふれること」「ありがとうと言ってもらえること」など、他者との関わりの中で感じる幸せに目を向けると、作文に深みが出ます。

今回は、「私の幸せ」というテーマをどのように考え、どのように400字でまとめればよいかを解説します。

●幸せとは何か

幸せとは、人によって感じ方が異なるものです。おいしい食事を食べたときに幸せを感じる人もいれば、家族と何気ない時間を過ごすことに幸せを感じる人もいます。また、目標に向かって努力している途中に充実感を覚える人もいるでしょう。つまり、幸せとは必ずしも特別な出来事や大きな成功だけを指すものではありません。日常の中にある小さな安心感や、人との温かい関わりの中にも幸せは存在します。

たとえば、家族が笑顔で食卓を囲むこと、友人が悩みを聞いてくれること、誰かに「ありがとう」と言ってもらえること。これらは一つひとつは小さな出来事かもしれませんが、心に残る大切な幸せです。看護学校の作文で「私の幸せ」について書く場合も、あまり大げさな内容にする必要はありません。むしろ、自分の生活の中にある身近な幸せを具体的に描くことで、その人らしさが伝わります。

ただし、「寝ることが幸せです」「ゲームをすることが幸せです」だけで終わってしまうと、入試作文としては物足りなくなります。大切なのは、その幸せを通して自分が何を感じ、どのように成長したのかを述べることです。たとえば、「家族と過ごす時間が幸せ」という内容であれば、家族に支えられてきた経験から、自分も将来は人を支える看護師になりたい、という方向につなげることができます。このように、幸せを単なる感情で終わらせず、自分の価値観や将来像に結びつけることが重要です。

●小さな幸せと大きな幸せ

幸せには、大きな幸せと小さな幸せがあります。大きな幸せとは、志望校に合格する、夢だった職業に就く、大切な目標を達成する、といった人生の節目に感じる喜びです。一方、小さな幸せとは、日々の生活の中でふと感じる温かさや安心感です。朝、家族に「いってらっしゃい」と言ってもらうこと、友人と笑い合うこと、努力したことを誰かに認めてもらうことなどがそれにあたります。

作文では、この二つをうまく組み合わせると書きやすくなります。たとえば、「私の幸せは、夢に向かって努力できる環境があることです」と書けば、看護学校を目指す現在の自分とつなげることができます。また、「誰かの役に立てたときに幸せを感じる」と書けば、看護師という職業への適性や志望理由にも自然につながります。

入試作文では、幸せを「自分だけが満たされること」として書くよりも、「人との関係の中で感じるもの」として書くと、看護職との相性がよくなります。看護師は、患者さんやご家族と関わりながら、相手の不安を和らげたり、回復を支えたりする仕事です。その中で、患者さんの笑顔や「ありがとう」という言葉にふれることは、看護師にとって大きなやりがいになります。つまり、看護職を目指す人にとっての幸せは、自分自身の喜びだけでなく、誰かの安心や笑顔と深く結びついているのです。

このテーマで大切なのは、「私は何をしているときに幸せを感じるのか」を正直に見つめることです。そして、その幸せが自分の生き方や将来の仕事にどうつながるのかを考えることです。小さな幸せを大切にできる人は、患者さんの小さな変化や気持ちにも気づける看護師になれる可能性があります。

●看護職と幸せ

看護職と幸せは、一見すると直接関係がないように思えるかもしれません。しかし、看護の仕事は人の苦しみや不安に寄り添い、その人が少しでも安心して生活できるように支える仕事です。患者さんが痛みや不安を抱えているとき、看護師の声かけや表情、手助けによって気持ちが軽くなることがあります。そのような場面で、患者さんが少し笑顔になったり、「ありがとう」と言ってくれたりすることは、看護師にとって大きな幸せになるでしょう。

もちろん、看護の仕事は楽しいことばかりではありません。忙しさや責任の重さ、患者さんの病状に向き合うつらさもあります。しかし、その中でも「自分の行動が誰かの支えになった」と感じられる瞬間があります。これこそが、医療職における幸せの一つではないでしょうか。

また、看護師自身が幸せを感じる力を持っていることも大切です。心に余裕がなければ、患者さんに優しく接することは難しくなります。家族や友人との時間、自分の趣味、学びの充実など、自分自身を支える幸せを大切にすることも、良い看護を行うための土台になります。つまり、看護師は患者さんの幸せを支える存在であると同時に、自分自身の幸せも大切にしなければならない職業なのです。

作文で看護職と幸せを結びつける場合には、「人の役に立つことが幸せ」「誰かの笑顔を見ることが幸せ」「努力して成長できることが幸せ」といった方向で書くと、看護学校入試にふさわしい内容になります。ただし、きれいごとだけにならないよう、自分の実体験を入れることが大切です。たとえば、家族の看病をした経験、友人を励ました経験、ボランティアで感謝された経験などを書くと、説得力のある文章になります。

●出題者の意図

「私の幸せ」というテーマで出題者が見ているのは、受験生の価値観や人柄です。幸せについてどのように考えているかを見ることで、その人が何を大切にして生きているのか、どのような場面で喜びを感じるのかが伝わります。看護学校の入試では、学力だけでなく、人と関わる姿勢や思いやり、将来の看護師としての適性も重視されます。そのため、このテーマは受験生の内面を知るために適したお題だと言えます。

また、このテーマでは「自分だけの幸せ」に終始しないことも大切です。もちろん、自分の夢や趣味、家族との時間を幸せとして書くことは問題ありません。しかし、看護職を目指す文章であれば、その幸せが他者との関わりや将来の仕事にどうつながるのかまで書くと、より評価されやすくなります。

たとえば、「私の幸せは、誰かの役に立てたと感じる瞬間です」と書けば、看護師として患者さんを支えたい気持ちにつなげることができます。「家族と過ごす時間が幸せです」と書く場合も、家族に支えられてきた経験から、自分も患者さんやその家族を支えられる人になりたい、と発展させることができます。

出題者は、立派な言葉や難しい表現を求めているわけではありません。むしろ、自分の経験から自然に出てくる言葉で、自分にとっての幸せを説明できるかを見ています。400字という短い字数の中では、内容を広げすぎず、一つの幸せに絞って書く方がまとまりやすくなります。

●どう書くか

400字で書く場合は、構成を明確にすることが大切です。おすすめは、①自分にとっての幸せを最初に述べる、②その理由や具体的な経験を書く、③看護職への思いにつなげる、④今後の抱負で締める、という流れです。

たとえば、次のような構成が考えられます。

第一段落では、「私の幸せは、誰かの役に立ち、相手の笑顔を見ることです」と結論を先に書きます。第二段落では、具体的な経験として、家族の手伝いや友人を励ました経験などを書きます。第三段落では、その経験を通じて、人を支えることに喜びを感じたことを述べます。最後に、看護師として患者さんの不安に寄り添い、少しでも安心を届けられる人になりたいとまとめると、入試作文らしい文章になります。

注意点として、「幸せはお金です」「好きなことだけをして過ごすことです」といった内容は、書き方によっては自己中心的に見える可能性があります。もちろん、生活の安定や自分の時間も大切ですが、看護学校の作文では、他者との関係や社会とのつながりを意識した方がよいでしょう。

また、抽象的な言葉だけで終わらせないことも重要です。「人を笑顔にしたい」「役に立ちたい」と書く場合は、なぜそう思うようになったのか、どのような経験があったのかを必ず入れましょう。具体例があることで、その人自身の言葉として伝わります。

400字作文では、長く書きすぎるとまとまりがなくなります。テーマを一つに絞り、「私の幸せは〇〇である」とはっきり示してから、その理由を丁寧に説明するのがコツです。

●まとめ

「私の幸せ」というテーマは、自分の価値観を見つめ直す良い機会です。幸せは人によって異なりますが、看護職を目指す受験生であれば、人との関わりや、誰かを支える喜びを含めて考えると、より深みのある文章になります。家族、友人、患者さん、将来の自分。そうした人とのつながりの中で感じる幸せを、自分の言葉で表現することが大切です。

看護師は、患者さんの不安や苦しみに寄り添いながら、その人らしい生活を支える仕事です。だからこそ、小さな幸せに気づける感性は大きな強みになります。患者さんの表情が少し明るくなったこと、感謝の言葉をもらえたこと、回復に向かう姿を見られたこと。その一つひとつが、看護師にとっての幸せになるでしょう。

このお題では、立派なことを書こうとしすぎる必要はありません。自分が本当に幸せだと感じる場面を思い出し、それを看護師になりたい気持ちと結びつけて書くことが大切です。小さな幸せを大切にできる人は、きっと患者さんの小さな変化にも気づける看護師になれるはずです。

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看護大学、看護専門学校、准看護学校で入試内容や出願資格が異なります。小論文、面接、志望理由書など、学校ごとの形式に合わせて準備することが大切です。

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