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2025.12.01

看護大学・看護学校の入試の面接で聞かれた内容(36)『この学校に合格したらどこに住みますか?』

看護大学・看護学校の入試の面接試験で聞かれた質問『この学校に合格したらどこに住みますか?』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護大学・看護学校の入試の面接で聞かれた内容(36)

⁻『この学校に合格したらどこに住みますか?』

 看護学校や看護大学の面接では、「この学校に合格したらどこに住みますか?」という質問がよく出ます。一見すると世間話のようですが、実はとても大事な質問です。面接官は「この学生は入学後も無理なく通えるだろうか」「生活の準備や計画をきちんと考えているだろうか」という点を見ています。

看護学生の生活は、授業や実習が朝早くから夕方まであることが多く、さらに課題やレポート提出も多くなります。通学に時間がかかりすぎると、睡眠時間や勉強時間が減ってしまうこともあります。そこで、面接官は「どこから通うのが現実的か」を確認しながら、あなたの生活力や計画性を知りたいのです。

この記事では、自宅通学・寮や下宿・祖父母宅からの通学・遠距離通学など、いろいろなケースをわかりやすく紹介しながら、どのように答えると良いかを一緒に考えていきましょう。

●通学スタイルはいろいろある

 まず、自分がどのように通う予定なのかを整理しておきましょう。大きく分けると次の4つのパターンがあります。

①自宅から通う
②寮や下宿、ワンルームマンションに住む
③祖父母や親せきの家から通う
④遠距離から新幹線や特急で通う


【自宅から通う場合】
実家から通う人は多く、家賃や食費がかからないメリットがあります。家族のサポートを受けながら安心して勉強できるでしょう。ただし、学校までの距離が遠い場合は注意が必要です。朝早い授業や病院実習では、始発で出ても間に合わないこともあります。実際にGoogleマップなどで「自宅から学校までの時間」を調べておき、面接では「朝○時に家を出れば間に合います」と具体的に話せるとよいですね。

【寮・下宿・一人暮らしの場合】
寮や学校と契約しているワンルームマンションに入る学生も多いです。学校の近くに住むことで通学時間を減らし、勉強や睡眠の時間をしっかり確保できます。自分で家事をすることで生活力も身につきますが、家賃や光熱費などの出費が増えるため、費用の見通しも大切です。「生活費は月○万円を予定しており、アルバイトは実習がない期間に週○回程度にするつもりです」と答えると、計画的に考えている印象を与えられます。

【祖父母や親せきの家から通う場合】
家族に近い環境で安心して過ごせるのがこの方法です。たとえば「祖父母の家が学校から電車で30分のところにあるので、そこから通う予定です」「勉強部屋も用意してもらっています」といった答え方が良いでしょう。生活リズムや家事の分担など、事前に話し合っておくことも大切です。

【遠距離通学(新幹線など)】
中には、自宅から新幹線や特急を使って通う人もいます。実際に、アルファゼミナールの塾生さんで「京都から名古屋まで新幹線で通っていた」という方もいました。月にかかる交通費は一人暮らしの家賃とあまり変わらなかったそうです。ただし、天候による遅延や体力面の負担もあるため、「最初の1年は通学し、生活リズムを見てから下宿も検討します」といった柔軟な答え方が安心感を与えます。

●実習のことも考えよう

 看護学生の大きな特徴は、「臨地実習」があることです。実習では、学外の病院や施設に早朝から行くことも多く、学校とは別の場所へ行くケースもあります。
「実習先が遠いときはどうしますか?」と聞かれることもあります。この質問には、「実習先によっては前日から近くに泊まるつもりです」「早朝の集合に間に合うように時刻表を調べています」など、具体的な答えを用意しておくとよいでしょう。
また、実習期間中は体力的にもハードになるため、食事・睡眠のリズムを保てるような生活設計を意識していると伝えると、信頼感が高まります。

●お金・時間・安全も大事

 住む場所を決めるときには、家賃だけでなく生活費・交通費・通学時間も考えましょう。
たとえば、家賃が安くても通学に片道90分かかると、往復で3時間。勉強や睡眠時間が減ってしまいます。逆に家賃が少し高くても学校に近ければ、毎日の疲れ方が全く違います。
また、夜遅くに帰ることもあるため、治安のよい地域を選ぶことも大切です。街灯の有無や駅から家までの道もチェックしておきましょう。
さらに、地震や台風などの自然災害が起きたときに、安全に避難できる場所を知っておくと安心です。こうした点に気を配れる人は、看護師に必要な「危機管理能力」や「先を読む力」を持っていると評価されやすいです。

●面接官の意図

 この質問にはいくつかの意味があります。

①本当に通えるか(無理のない距離か)
②生活やお金の計画を考えているか
③困ったときに頼れる人がいるか
④健康に気をつけながら勉強できるか
⑤保護者や家族の理解を得ているか

つまり、「合格後の生活を現実的に考えているか」を確認する質問なのです。答え方ひとつで、「この学生はしっかりしている」「準備ができている」と感じてもらえます。逆に、「まだ考えていません」「家から通えると思います、多分…」といった曖昧な答えはマイナスになります。きちんと準備しておくことが大切です。

●どう答えるか

【答え方のコツ】
(1) まず「どこに住む予定か」をハッキリ言う
(2) その理由を一文で説明する
(3) 実習や早朝授業にも対応できることを伝える
(4) 家族の理解やサポートを受けていることを添える

【答え方の例①:自宅から通う場合】
「自宅から通う予定です。学校までは電車で約1時間かかりますが、始発でも間に合うよう時刻表を確認しています。実習が早い日は、近くの親せきの家に泊まる予定です。」

【答え方の例②:寮に入る場合】
「合格したら学校の寮に入る予定です。通学時間を減らし、勉強に集中できる環境を整えたいと考えています。家族とも相談し、費用の計画を立てています。」

【答え方の例③:祖父母宅から通う場合】
「祖父母の家が学校に近いため、そこから通います。通学時間は30分ほどで、生活リズムも共有しています。勉強に集中できるよう、環境を整えています。」

【答え方の例④:遠距離通学の場合】
「自宅が遠いですが、1年目は新幹線で通い、生活のリズムを見て2年目からは下宿も検討します。遅延や実習に備えて前泊できる場所も確認しています。」

このように、「自分で調べ、家族と話し合い、健康と学業を考えている」ことを伝えると、印象が良くなります。

●まとめ

 「この学校に合格したらどこに住みますか?」という質問は、見た目よりもずっと重要です。どこで暮らすかによって、あなたの学習時間、体力、そして健康状態まで大きく変わるからです。
面接では、自分の生活スタイルをしっかり考えていることを見せましょう。自宅から通うのか、寮に入るのか、親せきの家から通うのか。それぞれのメリット・デメリットを理解し、現実的な計画を話せるようにしておくと安心です。
遠距離通学の人でも、「健康を第一に考え、実習や早朝の対応も準備しています」と言えると信頼感がアップします。
この質問はアイスブレイクのように軽く聞かれることもありますが、準備している人は印象が違います。ぜひ、あなたの生活設計をしっかり言葉にして、面接官に「この人なら大丈夫」と思ってもらえるようにしましょう。

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