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2025.07.27

看護大学・看護学校の入試の面接で聞かれた内容(34)『実習で他府県に泊まりに行くことがありますが大丈夫ですか?』

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看護大学・看護学校の入試の面接で聞かれた内容(34)

⁻『実習で他府県に泊まりに行くことがありますが大丈夫ですか?』

看護学校の実習では、実際に医療機関や福祉施設に出向き、現場で学ぶ機会が設けられています。多くの学校では自校の近隣に協力施設を確保していますが、地域によっては実習先が限られている場合もあり、やむを得ず他府県への実習が発生することがあります。そうした実習では、数日から一週間程度、宿泊を伴うケースもあります。

このような事情を踏まえて、面接で「実習で他府県に泊まりに行くことがありますが大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。これは単なる形式的な質問ではなく、受験生の生活状況や実習への姿勢、臨機応変に対応する力などを確認するためのものです。特に家族の介護や育児などを担っている社会人受験生にとっては、あらかじめ心構えをしておくことが求められます。また、予定がなくとも天候や交通の影響で急遽泊まることになった、という例もあります。受験生としては、「そのような状況でも柔軟に対応できる体制を整えてあります」と答えられる準備が必要です。

●看護実習における宿泊の可能性

看護実習は、学校のカリキュラムの中でも特に重要な位置づけを持つ学習活動です。主に病院や地域包括支援センター、高齢者福祉施設などで実施されますが、地域によっては協力機関が近くにないこともあります。その場合、隣県や他府県の施設に赴くことがあり、日帰りが困難であれば、数日間の宿泊が必要になるのです。たとえば、離島の医療機関や過疎地の在宅医療施設などは、医療の地域格差や課題を体感できる貴重な実習先でもあります。こうした宿泊実習は、単に「遠いから大変」という問題にとどまらず、医療現場のリアルをより深く理解する貴重なチャンスともいえるでしょう。そのためにも、家庭の事情を含めて「実習に参加できるか」という観点は、面接でも重要な判断材料になります。

●社会人や家庭持ちの受験生が気をつけたいこと

看護学校には、高校卒業直後の生徒だけでなく、家庭を持つ社会人受験生も多く在籍しています。もし受験生自身が子どもを育てていたり、介護を担っていたりする場合、「宿泊実習に対応可能か」という点は必ず確認される事項となります。面接では、「その期間、家族に子どもを預ける体制を整えてあります」「実習期間中は休みを取得できるように職場と調整しています」など、具体的な対策や段取りを伝えることがポイントです。また、仮に現在は対応が難しくても、「学校に通うまでに環境を整える予定です」「支援制度などについても調べて準備を進めています」といった前向きな姿勢を見せることも大切です。実習での学びは看護師としての基盤を築く貴重な経験になります。だからこそ、生活環境との両立について自ら言語化できるかどうかが問われているのです。

●面接官の意図

この質問の背後には、「この人は本当に実習をやり遂げられるのか」という現実的な視点があります。実習中は生活が不規則になりやすく、精神的・身体的にも負担がかかります。しかも、他府県への宿泊となると、さらに体力・計画性・家庭の理解など多くの要素が絡んできます。

面接官は、受験生の覚悟や現実への対応力、そして実習への意欲と責任感を見極めたいのです。また、想定外の事態が発生したときにどう対処できるかという「柔軟性」もチェックポイントとなっています。そのため、面接では「大丈夫です」と一言で終わらせるのではなく、どのようにして環境を整えるか、困難をどう乗り越えるかという点まで伝えるよう意識しましょう。

●どう答えるか

面接では「はい、大丈夫です」とだけ答えるのでは不十分です。たとえば次のように答えると良いでしょう。「現在は一人暮らしなので、宿泊が必要になった際にも問題なく対応できます」「家族とも相談し、数日程度の宿泊であれば預け先などの準備が整っております」「以前、職場の研修でも宿泊を伴うものがありましたので、環境には慣れています」など、具体的なエピソードを交えて説明すると、説得力が増します。また、「実習は看護師として成長できる大切な機会だと理解しています。どのような場所であっても、真摯な気持ちで取り組む覚悟です」といった前向きな姿勢も忘れずに。大切なのは、「柔軟性・現実対応力・やる気」の3つが伝わることです。自信を持って、でも謙虚に伝えることが好印象につながります。

●まとめ

「実習で他府県に泊まりに行くことがありますが大丈夫ですか?」という質問は、受験生の実習に対する姿勢や、生活面での柔軟さ・対応力を見極めるための問いです。看護師の仕事は日々予想外の出来事の連続です。だからこそ、この質問をきっかけに、自身の覚悟と環境整備の状況を再確認する良い機会にしてほしいと思います。また、仮に「不安があります」と正直に伝えることになっても、「どうやってその不安を解消するか」を一緒に伝えることで、むしろ前向きな評価につながることもあります。入学後は多くの実習が待っています。家庭との両立や自分の体調管理も含めて、看護師になるための第一歩として、しっかり備えておきましょう。

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