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2025.06.28

看護学校の入試で行われた実技試験(9)『ファイル整理(医療に関する新聞記事や学校に入ってからの学習に関する資料を十数枚をまとめて、なぜそのようにまとめたかを説明する)』

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看護学校の入試で行われた実技試験(9)

⁻『ファイル整理(医療に関する新聞記事や学校に入ってからの学習に関する資料を十数枚をまとめて、なぜそのようにまとめたかを説明する)』

看護学校の入試では、小論文や面接に加えて「実技試験」を行う学校もあります。なかでも今回ご紹介するのは、受験生に医療に関する新聞記事や学習に関連する資料を十数枚渡し、それらを自分なりに整理・分類し、どのような意図でまとめたかを説明するという試験です。これまでに見られなかった形式でありながら、看護師に求められる「情報の整理力」「判断力」「説明力」など、実に多面的な能力が問われる内容となっています。

本記事では、この試験のねらいや対策方法、作業のポイントについて詳しく解説していきます。

●作業の意味

このファイル整理の実技試験では、与えられた資料の内容を正しく理解し、自分なりの視点で分類・構成し、誰が見てもわかりやすい形でまとめる力が求められます。単に「順番に並べる」だけではなく、「どのような基準で分類するか」「なぜその順序が妥当なのか」を考える必要があります。
医療現場においても、情報は常に整理されていなければなりません。たとえば、患者さんの情報をカルテに整理する、症状と観察結果をまとめて報告するなど、資料や情報の扱い方ひとつで信頼を得るかどうかが決まる場面もあるのです。

このように、実技試験は単なる整理能力の確認ではなく、看護職に必要な実務的能力を図るものであると言えるでしょう。

●試験官の意図

この試験で出題者が見ているのは、受験生の「思考の軸」と「説明力」です。資料を分類する方法は人によって異なりますが、大切なのは「自分なりの理由をもって分類し、それを相手にわかるように伝えられるか」という点です。看護の現場では、単に作業をこなすだけでなく、「なぜそれを選ぶのか」「なぜその順序にするのか」といった理由を求められることが多くあります。また、医療スタッフ間の申し送りやチーム医療においては、自分の考えを根拠をもってわかりやすく伝える能力が欠かせません。

したがってこの試験は、受験生が「状況を把握して優先順位を立てる力」と「論理的に説明する力」をあわせて評価する意図があると考えられます。

●どう作業するか

作業の進め方としては、まず配られた資料を一通り読み、内容をざっくりと把握することが第一歩です。その上で、内容や目的ごとに分類します。
たとえば「医療制度に関する記事」「最新の医療ニュース」「看護学生の学習に関する資料」「感染対策」など、カテゴリーを複数設定し、色分けや見出しの記入をすると、後から見ても分かりやすくなります。まとめ終えたら、「なぜそのように整理したのか」という理由を明確にしておくことが重要です。試験の際には、自分が選んだ整理方法やカテゴリ、順序の意味を短く明確に伝える練習もしておくとよいでしょう。

事前に新聞記事や資料整理に慣れておくこと、説明の練習をすることが有効です。

●まとめ

「ファイル整理」という一見シンプルな作業ですが、その背後では情報処理能力、論理的思考力、説明力といった、看護職として必要なさまざまなスキルが見られています。受験生は、「資料をまとめること」の意味を理解し、自分なりの判断軸をもって作業に取り組むことが大切です。また、日常的に新聞や医療に関するニュースに触れておくこと、情報を整理して人に伝える練習をしておくことも有効です。

入試では「何が正解か」ではなく、「どう考え、どう説明するか」が問われます。実技試験を通じて、看護師としての第一歩を踏み出す準備を整えていきましょう。

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