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2025.06.27

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題 (35)『自分を律するとはどのようなことか。あなたの経験をふまえて述べなさい(800字・60分)』

看護学校の入試の小論文『自分を律するとはどのようなことか。あなたの経験をふまえて述べなさい。』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題 (35)

⁻『自分を律するとはどのようなことか。あなたの経験をふまえて述べなさい(800字・60分)』

「自分を律すること」は、人として成長するために欠かせない姿勢です。看護や医療の現場では、常に冷静な判断と安定した対応が求められるため、自己コントロール能力は専門職にとって不可欠な資質とされています。しかし「律する」とは何を、どのように制御することなのか、自分にとっての“節度”とはどこにあるのかを明確にするのは簡単ではありません。特に日常生活では、ついつい手が伸びる甘いおやつ、夜更かし、SNSの見過ぎ、ストレスによる暴飲暴食など、誘惑や習慣との向き合い方が問われます。

本記事では、「自分を律するとは何か」という問いを深掘りし、看護師をめざす人に求められる視点から考えをまとめるヒントをお届けします。

●自分を律するとは

「自分を律する」とは、自らの感情や欲求、行動を適切にコントロールすることを指します。単なる我慢とは違い、自分の目標や価値観に照らして「今すべきことを選び取る力」と言えます。例えば、資格試験前に友人から遊びに誘われたとき、誘惑に流されず勉強を選ぶことや、夜更かししたい気持ちを抑えて早寝することも、自分を律する行動です。
こうした積み重ねが信頼や成果につながっていきます。

●律することのむずかしさ

頭では分かっていても、自分を律することは簡単ではありません。ストレスや疲労がたまると、つい暴飲暴食をしてしまったり、やるべきことを先延ばしにしてしまったりします。お菓子、たばこ、ゲーム、スマホ、ギャンブルなど、「快」の刺激は人間の本能に訴えかけるため、理性で制御するには相当のエネルギーが必要です。だからこそ「自分を律する」には、感情に振り回されない冷静さと、長期的な目標への意識が必要なのです。

●律することの大切さ

自分を律する力は、信頼される医療人になるための土台です。看護師は、忙しくてもミスなく業務をこなし、常に患者やチームに最善の配慮を求められます。たとえば、感情が揺さぶられる場面でも冷静に対応しなければならないことも多く、自らの感情を律する力は患者との信頼関係の維持にも直結します。
また、夜勤や不規則な生活リズムに耐えるには、生活習慣を律し、健康管理を怠らない姿勢も必要です。

●出題者の意図

このテーマを通して、出題者は「自分の弱さや感情とどう向き合ってきたか」「人としての成長をどう捉えているか」を見ています。看護師は、対人支援のプロフェッショナルであると同時に、自分の健康や精神状態もマネジメントする必要がある職業です。そのため、自己統制力や自己理解力を測るこのテーマは、入試の中でも非常に意味のある問いといえるでしょう。

●どう書くか

まずは「自分を律するとは何か」を簡潔に定義し、その後に自分の体験を一つ選びます。
たとえば「受験期のスマホ使用を自制した経験」「お菓子の過食をやめたきっかけ」「寝坊癖を直した努力」など、具体的で身近な話が好まれます。その体験から得た学びや変化を述べ、最後に「この力を看護師としてどう生かしたいか」に結びつけて締めくくると、説得力が高まります。

●まとめ

自分を律することは、誰にとっても難しい課題ですが、それを乗り越える努力の中に成長があります。看護師は、目の前の患者だけでなく、自分自身にも責任をもつ職業です。「感情に流されない自分を育てること」は、未来の医療者としての準備でもあります。

このテーマでは、自分の弱さや揺らぎを正直に見つめ、それを乗り越える姿勢こそが評価されるポイントになるでしょう。

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