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2025.06.18

助産学校の入試の面接で聞かれた内容(6)『看護学生時代、実習のグループではあなたの役割は何でしたか?』

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助産学校の入試の面接で聞かれた内容(6)

⁻『看護学生時代、実習のグループではあなたの役割は何でしたか?』

看護学生時代の実習を振り返って、自分がどんな役割を担っていたのか。これは助産学校の面接でたびたび聞かれる質問のひとつです。問われているのは、単なる“役割”ではなく、「自分をどう客観視しているか」「チームの中でどう振る舞える人なのか」「今後の臨床実習や助産師業務にどう活かせるか」という、未来に向けたあなたの視点です。

この記事では、質問の意図や答え方のコツ、注意点についてわかりやすく解説します。

●グループ活動での役割

看護実習は、個人プレーでは成り立ちません。実習は原則グループで動き、ケア計画の立案、観察、報告、記録、振り返りまでを複数人で協力して進める構成になっています。
その中で自分がどんな立ち位置で貢献してきたのか、振り返ってみましょう。例えば──

  • グループ全体をまとめる「リーダー役」
  • 黙々と記録・資料作成を担う「縁の下の力持ち」
  • 周囲の意見を丁寧に聞いて場を調整する「聞き役・調整役」
  • 時間管理や進行役を買って出た「スケジューラー」
  • 患者さんと深く関わる現場で実践的なフォローをした「実働派」

どんな役割であっても、それをどう担ったか、何を意識していたか、グループにどう貢献できたかを自分の言葉で語ることが大切です。「私は〇〇の役をしました」だけでは評価されにくく、「なぜそうなったのか」「自分ではどう考えていたか」「結果どうだったか」を添えることで、より人柄や適性が伝わります。

●質問の意図

この質問をすることで、面接官が見たいのは以下のようなポイントです。

  • 自己理解ができているか(自己分析力)
  • チームの中で自分の役割を意識して行動できるか
  • 実習をただ「こなした」ではなく、きちんと「振り返って」学んでいるか
  • コミュニケーション能力・協調性はどうか
  • 今後の助産師養成課程に適応できそうか

つまりこの質問は、「あなた自身をどうとらえていますか?」という問いでもあります。今後の助産師としての学びの土台となる人間力を見ようとしているのです。

●入学後とどうつなげるか

面接では、実習の経験を「過去の思い出」で終わらせないことが大切です。むしろ、「これからの学びや仕事にどう活かせるか」を語る場にしましょう。

助産師は、産科医、助産師仲間、看護師、小児科医、保健師、保育士など、多職種と連携しながら母子と家族を支えていく仕事です。
学生の頃にリーダーシップを取っていた人は、「連携を円滑に進められるよう自分から声かけをしていきたい」とつなげられます。
反対に補佐型で支えるタイプだった人は、「現場でも周囲が動きやすいようにサポートしたい」と話せば十分説得力があります。

要は「自分の強みを知っている人」が一番、現場では頼もしいのです。

●答えづらい場合

中には、「正直、何の役割も担えた気がしない」と感じている人もいるでしょう。それでも心配はいりません。大切なのは、「どう振り返るか」です。たとえば、

  • 「積極的に前に出るタイプではなかったが、班の雰囲気がピリついた時に笑顔で場を和ませようと意識した」
  • 「意見をまとめるのは苦手だったが、班員の意見を丁寧にメモし、客観的に整理した」
  • 「自分の失敗体験をグループに共有し、みんなで考えるきっかけになった」

など、どんな小さなことでも構いません。自分なりに意識していた姿勢を言葉にすれば、それは立派な“役割”です。

また、特定のリーダー像を演じる必要はありません。看護の現場では、主張の強い人ばかりではチームは機能しません。自分が「どんな人と組むと相性がよかったか」なども加えると、チームへの理解も伝わります。

●まとめ

「実習のグループでの役割は何でしたか?」という問いは、単なる実習中の行動だけでなく、「あなたがどんな人間か」「その資質を助産師の学びにどう活かすのか」を見つめる質問です。自己分析・協調性・振り返る力・他者との違いを受け入れる柔軟性など、あらゆる資質が表れる設問でもあります。
まずは自分の特性に気づき、過去のエピソードを深掘りし、未来の姿にどうつなげるかを明確にしていきましょう。

「特別なことはしていない」と思っていても、どのグループにも空気を読んで動ける人無言で支えてくれる人が必要です。そうした自分の立ち位置を誇りに思い、丁寧に語れることが大切です。

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