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2025.06.10

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(24)『介護と看護の違い(800字・時間60分)』

看護学校の入試の小論文『介護と看護の違い(800字・時間60分)』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(24)

⁻『介護と看護の違い(800字・時間60分)』

看護学校・看護大学の入試で、「介護と看護の違い」をテーマにした小論文や作文が出題されることがあります。この問いには、単なる仕事内容の違いだけではなく、命や生活にどう関わっていくかという視点が求められています。

今回は、介護と看護の定義、それぞれの役割の違いや共通点、待遇や資格の違いなどをふまえながら、小論文でどのように書いていくとよいかをご紹介します。

●介護とは

介護とは、主に高齢者や障がいのある人など、日常生活に支援が必要な人に対して、食事・排泄・入浴・移動などの生活行動を手助けし、安心して暮らせるようにサポートすることです。介護職員は利用者の身体的負担を軽減するだけでなく、心の安定や生きがいの支援も担っています。特別養護老人ホームやデイサービス、訪問介護など、活躍の場は多岐にわたります。

●看護とは

看護とは、病気やけがをした人、または健康上の不安を抱える人に対して、医療的な知識と技術をもとに援助を行い、その人の回復や健康の維持を支える仕事です。医師の指示に基づいた処置や投薬管理だけでなく、患者の不安に寄り添い、心身のケアを行うことも重要な役割です。病院やクリニック、訪問看護ステーションなど、働く場所もさまざまです。

●介護と看護の共通点と異なる点

介護と看護には、人を支えるという共通点があります。どちらも、相手の立場に立ち、身体的・精神的なケアを行う「ケアの専門職」としての使命を持っています。しかし、大きな違いとして、看護師は国家資格であり、医療行為が許されている点が挙げられます。一方、介護福祉士は国家資格であっても、医療行為は原則として行えません。また、看護師は治療や回復を目的としたケアが中心なのに対し、介護職は生活の質を高めることを目的とするケアが多い点も異なります。

●どう答えるか

小論文では、「どちらが上か下か」という視点ではなく、「それぞれの役割の違いと連携の必要性」を意識して書くことが大切です。
例えば、
「看護師は医療の専門性を活かし、介護職は日常生活に密着した支援を行う。どちらも高齢社会のなかで欠かせない存在であり、連携して支えることが大切だ」といった構成にすると良いでしょう。
また、「自分が目指すのは○○だからこそ、他職種の理解と尊重が大切だと思う」といった、自分の志望とも絡めると説得力が増します。

●まとめ

介護と看護は、支援の対象や目的、資格の種類などに違いはありますが、どちらも「人の暮らしを支える」大切な仕事です。
医療と生活が密接につながるなかで、お互いの専門性を理解しながら協力していく姿勢が求められています。

小論文では、表面的な違いにとどまらず、その奥にある「支える力」と「チーム医療」の視点を忘れずに書くことが大切です。

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