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2025.06.05

保健師学校の入試の面接で聞かれた内容(2)『あなたがお住まいの地域に関して、私(面接官)が行きたくなるようにアピールしてください(60秒間)』

保健師学校の入試の面接で聞かれた内容『あなたがお住まいの地域に関して、私(面接官)が行きたくなるようにアピールしてください(60秒間)』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

保健師学校の入試の面接で聞かれた内容(2)

⁻『あなたがお住まいの地域に関して、私(面接官)が行きたくなるようにアピールしてください(60秒間)』

「地元の良さをアピールしてください」と言われたら、あなたは何を話しますか?風景や観光地、おいしい名産品…それももちろん魅力ですが、保健師学校の面接では保健や福祉と結びつけて語ることが求められます。

今回は、実際に保健師学校の面接で出された「あなたの地域を私が行きたくなるようにアピールしてください(60秒間)」という質問の意図を読み解き、好印象を与える答え方や地域の保健活動の具体例を紹介します。

●質問の意図

この質問は、単なる観光案内を求めているわけではありません。面接官が見ているのは次のような点です。
・地域をどう捉えているか(関心・理解)
・保健師として地域課題を読み取り、関心を持てるか
・住民の暮らしにどんな支援が行われているかを知っているか
・自分の言葉で地域を魅力的に伝える力があるか


言い換えれば、「この受験生は、自分が将来働くかもしれない地域のことをきちんと見ているか?」という視点です。

●何を答えるべきか

観光地や食べ物の話も一部に含めてOKですが、それだけでは不十分です。保健師を目指す立場として、地域の健康支援や子育て、高齢者支援、防災、地域包括ケアの観点を盛り込むのがベストです。

たとえば、こんな地域紹介が可能です。

■明石市(兵庫県)の子育て支援
「明石市は『子育てしやすいまち』として全国的に注目されています。医療費助成が高校卒業まで無料、第二子以降の保育料が無償、駅前には無料の一時預かりスペースも整備され、子育て家庭の孤立を防ぐ仕組みが整っています。」

■長野県の減塩・健康づくり
「長野県では、生活習慣病予防のための減塩と野菜摂取に力を入れています。『ゆるしおキャンペーンや『信州ACEプロジェクト』など、地域全体で健康的な食生活を促す取り組みがあり、平均寿命は全国トップレベルです。」

■徳島県の糖尿病対策
「徳島県では、食環境づくり対策やたばこ対策など、健康づくりをサポートするための環境整備に取り組んでいる事業所や団体を『健康とくしま応援団』として登録しており、平成25年度からは、野菜摂取量のアップ対策を登録項目に追加し、普及啓発に努めています。

■帯広市(北海道)の高齢者支援
「帯広市では、地域包括ケアの一環として、買い物や病院付き添いなどを支援する『ちょっとした支え合いサポーター』の育成が進んでいます。高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる仕組みが整えられています。」

●話し方のポイント

1. はじめに一言で紹介
「私の住む○○市は、健康寿命延伸に力を入れているまちです。」

2. 具体的な取り組みを紹介
「たとえば、生活習慣病予防のために○○が行われています。住民主体の○○活動や、○○支援などが特徴です。」

3. 保健師としての視点を入れる
「こうした取り組みを通じて、地域の健康課題に住民と一緒に取り組む姿勢に魅力を感じました。」

4. 結びの一言
「この地域のように、人の暮らしに寄り添える保健師を目指したいと思っています。」

●まとめ

60秒の中で、どれだけ「地域×保健」の視点を盛り込めるかがカギです。
お国自慢や観光案内は一部として、地域の健康や福祉の具体例保健師としての学びや志望動機とつなげることができれば、印象に残る受け答えになります。

あなたが日頃から地域を見つめ、何を感じているか――それを自然体で伝えてください。きっと、面接官の心を動かすことができます。

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