2025.05.29
『これから三年間(四年間)頑張ってゆく自信はありますか?』
看護師を目指して受験した面接の場で、「これから三年間(あるいは四年間)、頑張っていける自信はありますか?」と聞かれることがあります。 一見すると軽い世間話のような口調で聞かれることもありますが、実はこの質問、かなり重要な意味を持っています。
●質問の意味 |
面接官がこの質問で本当に知りたいのは、「あなたは看護学校の厳しいカリキュラムに耐えられる覚悟がありますか?」ということです。 つまり、「勉強についていけるかどうか」「朝早い実習に毎日通えるのか」「長期間にわたって休まず継続できるか」「家族の理解と支えがあるか」などを、やんわりと確認しているのです。
また、「アルバイトは禁止ですが、それでもやっていけますか?」「国家試験までやりきる覚悟はできていますか?」といった意味も込められているかもしれません。
さらに高校時代の出席状況や遅刻の多さを見て「通学に問題はないのか」「体力や生活習慣に不安はないのか」とチェックされている可能性もあります。
●医療系学校入学後の忙しさ |
看護学校や看護大学では、予想以上に忙しい毎日が待っています。
・実習は早朝から。集合時間は7時台ということも。
・欠席は原則認められず、やむを得ない理由以外は再履修に。
・レポートや課題が多く、締切に追われる日々。
・学内試験も頻繁にあり、評価がそのまま進級・卒業に直結。
・国家試験を見据えた学習は2年次後半から本格化。
遠距離から通う場合は特に注意が必要です。交通機関の遅延や体調不良でも簡単には休めません。 「朝が弱い」「通学に2時間以上かかる」などの状況には、自分なりの工夫や対策が必要です。
また、看護学校によっては「アルバイト禁止」と明記されている場合もあります。生活費や学費の見通しをしっかり立てておくことが重要です。
●どうこたえるか |
この質問には、自信の有無よりも、「どうやって頑張るつもりか」を具体的に伝えることが大切です。
例としてはこんな答え方があります。
「はい、自信があります。これまでの学生生活でも、継続して何かを続けることの大切さを学んできました。特に部活動では、朝練や試合で体力的に大変な時もありましたが、仲間と支え合いながらやりきることができました。看護の道もきっと大変だと思いますが、家族の応援もありますし、困った時には先生や友人に相談しながら、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。」
「自信あります!」とだけ言うのではなく、どう乗り越えるつもりなのか、支えてくれる人がいるのか、自分なりの努力の仕方はあるのかなどを伝えると、面接官に安心感を与えることができます。
●まとめ |
「三年間(四年間)頑張れますか?」という質問には、入学後の大変さを理解しているか、そしてそれに耐えうる力があるかを探る意図があります。 大切なのは、単なる根性論ではなく、生活面や体調管理、支援体制などを含めた覚悟と準備を伝えることです。この質問が出たら、怖がらず、自分の「頑張る力」と「支えを得る力」を丁寧に伝えましょう。
看護の道の第一歩は、面接でのあなたの一言から始まります。
看護予備校、准看護予備校を選ぶなら京都・大阪・滋賀・兵庫から通いやすいアルファゼミナール