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2025.05.28

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(22)『七転び八起き(800字)』

看護学校の入試の小論文『七転び八起き』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(22)

⁻『七転び八起き(800字)』

看護系の入試では、ことわざや四字熟語に関する小論文が出題されることがあります。「七転び八起き」というテーマもそのひとつ。 一見すると簡単そうですが、意味をしっかり理解していなければ、自分の体験や看護の仕事にどう結びつけるべきか、文章に深みを出すのは難しいかもしれません。

この記事では、このテーマで出題された場合にどう書けばいいかを解説していきます。

●七転び八起きとは

「七転び八起き(ななころびやおき)」とは、何度失敗や困難に遭っても、そのたびに立ち上がって前を向いて進むという意味のことわざです。 「七回転んでも八回起き上がる」という文字通りの意味から、たとえ人生で失敗や挫折を繰り返しても、あきらめずに立ち向かう精神の大切さを説いています。

なぜ「八起き」なのか?
「七回転んだら七回起きるのでは?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。 しかしこの「八回目」は初めから立っていた状態も含めて数えているという解釈が一般的です。 つまり、「どんなに何度倒れても、人は再び立ち上がることができる」という、より前向きなメッセージが込められています。

また、「七転八起」は仏教と関わりの深い言葉で、達磨(だるま)大師に由来するといわれています。 達磨は何度倒されてもすぐに起き上がる「だるま人形」のモデルでもあり、転んでも倒れてもすぐ起きる姿は、努力や忍耐の象徴とも言えます。

●出題者の意図

このテーマが出題された背景には、単なる語句の意味だけでなく、「あなたがどのように困難と向き合い、乗り越えようとしているか」という人物像が問われていると考えてよいでしょう。

看護師の仕事は、体力・精神力ともに試される場面が多く、失敗や落ち込みに直面することもあります。 それでも自分を立て直して次に向かっていける、そんな「折れない心」「回復力(レジリエンス)」があるかを、作文を通して見ようとしているのです。

●どんな切り口で書く?

以下のような構成で800字をまとめると、説得力のある小論文になります。

【序論】ことわざの説明+自分の理解
「七転び八起き」という言葉には、困難に打ち勝ち、再び立ち上がる強さがあるという意味がある。
これは人生において非常に大切な考え方である。

【本論】体験談、あるいは身近な事例
たとえば、受験勉強で思うように結果が出なかったときの経験や、部活動やアルバイトで失敗を乗り越えたこと。
または、祖父母の病気やリハビリに向き合う姿から学んだことなどでもよいでしょう。

【本論】看護職との関係づけ
看護師はミスが許されない仕事でもあり、患者さんの生死に関わる判断を迫られる場面もある。
その中で、自分を責めすぎず、冷静に立て直して前に進む力は必要不可欠。
また、患者さん自身が「七転び八起き」のようにリハビリや病気と闘う姿を支える立場でもある。

【結論】自分の将来の目標と「七転び八起き」の精神を重ねて締める
今後、看護師を目指す中でどんな困難にもあきらめず、何度でも立ち上がっていける人間でありたい
——そんな決意で結ぶと綺麗にまとまります。

●まとめ

「七転び八起き」ということわざは、ただの根性論ではありません。 失敗や困難の中で自分を見つめ直し、また新たに進もうとする意志の象徴でもあります。

看護の道を志すうえで、この精神をどう自分に根付かせるか。そんな問いに自分なりの答えを出すことが、合格への第一歩になるはずです。

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