2025.05.27
⁻『子供にはどんなスポーツをさせればよいか決めてください。』
「子供にはどんなスポーツをさせるべきか?」というテーマは、一見すると看護とは関係がないように思えるかもしれません。 しかしこのお題を通して、受験生の考える力・他者との協調性・柔軟な姿勢など、看護職に必要な資質がしっかり見られています。
今回は、実際のディスカッションでどう考え、どう発言を組み立てればよいかを考えていきましょう。
●試験官は何を見ているか |
このようなテーマを出題する意図は、
・他者と意見を交わしながら、対立を避けつつ調整する力があるか
・子供や健康に関する社会的課題に関心や知識があるか
・独りよがりにならず、周囲に配慮したコミュニケーションが取れるか
といった点にあります。
たとえスポーツに詳しくなくても、「意見をまとめようとする姿勢」や「誰かの発言に対してうなずく、補足する」などの対話姿勢が重視されます。
●どう答えるか |
このテーマは、どのスポーツが正解というものではありません。
大切なのは多角的にとらえ、バランスのとれた意見を出すことです。
以下に挙げるような観点から、複数のスポーツのメリット・デメリットを出し合うとよいでしょう。
▶ 球技(サッカー・バスケなど)
・協調性・コミュニケーション能力が身につく
・チームで助け合う中で社会性や責任感を学べる
・学校の体育でも行われることが多く、親しみやすい
▶ 武道(柔道・剣道・空手など)
・礼儀作法や精神的な自立が身につく
・自分との戦いが中心で、集中力や忍耐力を養える
・個人種目なので、マイペースに取り組みたい子に合う
▶ 個人競技(水泳・体操・陸上など)
・基礎体力の向上に最適
・自己管理能力や自分との向き合い方が育つ
・チームに縛られず、自分のペースで目標に取り組める
▶ 最近の傾向と現実
「やりたいスポーツをやらせるのが一番」という声も多く、本人の気持ちを尊重することの大切さも忘れてはなりません。
・ゲームやスマホなど、インドア傾向の子どもが増えている
・学校のクラブ活動が縮小・廃止される地域もあり、代わりに地域のクラブチームへ通う子が増加
・保護者の経済的・時間的な負担も関係する
▶ 子どもがスポーツをする効用
・体力・運動能力の向上だけでなく、生活リズムが整う
・他者との関わりや、達成感・自己肯定感の向上につながる
・ストレス発散にもなり、心身の健康に役立つ
●まとめ |
グループ討論では「どのスポーツがいいか」よりも、「どんな観点があるか」を共有しながら、参加者全員で納得できる結論にたどり着けるかが評価されます。
最終的には「本人のやりたいことを尊重しつつ、体力や性格、環境に応じて柔軟に選べるのが理想」という結論にまとめてもよいでしょう。
▼ポイントまとめ
・テーマに正解はない。
・多面的な視点で考えることが大切
・他者の意見を尊重し、協力して話し合う姿勢を見せる
・子ども・健康・教育などに関心があることを示せると◎
・現実の変化(クラブ活動縮小、インドア傾向)にも触れると説得力UP
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