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2025.05.18

看護大学・看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(20)『なぜ電車の中のケータイの会話はうるさく感じるのか、あなたの考える要因を書きなさい。(800字)』

看護学校の入試の小論文『なぜ電車の中のケータイの会話はうるさく感じるのか、あなたの考える要因を書きなさい。』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護学校の入試で出た小論文・作文のお題(20)

⁻『なぜ電車の中のケータイの会話はうるさく感じるのか、あなたの考える要因を書きなさい。(800字)』

看護学校・看護大学の入試小論文で出題されたテーマをご紹介します。 通勤や通学の場として多くの人が利用する電車。その中で「携帯電話での通話は禁止」とされているのは、今や常識となっています。しかしなぜ、電車内での通話は、こんなにも「うるさい」「迷惑だ」と感じられてしまうのでしょうか。

このテーマは、日常の身近な出来事から考える力や、マナーに対する意識を試す良問です。

●出題の意図

このテーマが出された背景には、「公共のマナー」や「他者への配慮」をどれだけ理解できているかを見たい、という試験官の意図があります。特に医療職をめざす人には、「周囲に気を配れる力」や「社会常識のある行動」が求められます。
日常の些細なことに対する感受性や思いやりの心も、評価の対象になります。

●どう書くか

・通話の声はなぜ「うるさく」聞こえるのか
まず、電車内は比較的静かな環境です。人と人の会話は控えめな声で交わされ、誰かが大声で話すと、途端に目立ちます。携帯電話での通話は、相手の声が聞こえないぶん、自分の声が自然と大きくなる傾向があります。また、電話相手の声は車内に聞こえていないため、周囲の人にとっては「一方通行の会話」となり、違和感が強く、不快感につながるのです。
・マナーとして定着している「通話禁止」
日本では2000年代初め頃から、電車やバスでの携帯通話マナーが強く叫ばれるようになりました。特に、心臓ペースメーカー使用者への配慮から、「優先席付近では電源をお切りください」といったアナウンスもありました。現在では技術の進歩で影響は少ないとされつつも、「静かな環境を保つ」ため、通話禁止は続いています。
・もし全員が通話を始めたら?
閉ざされた空間の中で1人が話すならまだしも、10人、20人が同時に通話を始めたらどうなるでしょうか。車内は騒がしくなり、放送も聞こえなくなり、安全にも支障が出ます。「自分だけなら大丈夫」という考えが、多くの人に広がれば、公共空間の秩序は簡単に乱れてしまいます。
・海外ではどうか?
国や地域によって異なりますが、ヨーロッパの一部では静かな車両を指定する代わりに、通話可能な車両を設けている例もあります。一方、日本では公共空間での「他人への迷惑を避ける」文化が強く、車内の通話に対する意識は特に高い傾向にあります。
・会話全般への気配りも
電話での通話だけでなく、友人との会話も「周囲の静けさ」を乱していないか気にしたいところです。特に乗り換え案内や非常時のアナウンス中など、周囲の人が「聞こうとしている音」を妨げない配慮が求められます。

●まとめ

電車内での携帯電話の通話が「うるさい」と感じられるのは、周囲が静かにしている空間で、本人だけが一方的に声を発しているからでしょう。公共の場では、常に「他者の存在」を意識することが大切です。

看護職をめざす人には、こうした日常のマナーへの感受性や、思いやりの心が問われています。 自分自身の日頃の行動を振り返りながら、「なぜそう感じるのか」を論理的に説明できるように準備しておきましょう。

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