2025.05.15
⁻『グループ活動をしたことはありますか?また、活動の中で何を学びましたか?』
看護学校や看護大学の面接では、「グループ活動の経験」についてよく尋ねられます。 この質問は、単に活動内容を知りたいだけでなく、「どんな姿勢で取り組んだか」「何を学び、どう活かしているか」を通じて、看護師としての適性や人柄を見ようとしています。
グループ活動の経験がないと感じている方も、視点を少し変えれば答えられることがあります。
この記事では、答え方のコツをやさしく解説します。
●グループ活動にはどんなものがあるか |
一言で「グループ活動」と言っても、さまざまな形があります。
・部活動(運動部・文化部)
・生徒会・学級委員
・ボランティア活動(地域清掃、施設訪問など)
・文化祭や体育祭の実行委員
・アルバイトや仕事のチーム業務
・芸能活動や演劇やバンドなど
・家族や地域での協力的な活動
これらすべてが「仲間と協力して何かを成し遂げた経験」です。 必ずしも特別なことをしていなくても、日常の中の経験が立派な“グループ活動”になり得ます。
●グループ活動をすることで得られるもの |
グループで行動することには、個人の行動とは異なる学びがあります。
・他人と意見をすり合わせる力
・役割分担やリーダーシップ、フォロワーシップ
・責任感や計画性
・自分とは違う価値観を知る柔軟性
・うまくいかないときにどう乗り越えるかの経験
看護の現場では、多職種との連携やチームワークが非常に重要です。 グループ活動を通して得た学びは、そのまま医療現場での“協働する力”に結びつきます。
●試験官は何を聞きたいか |
面接官は、以下のような視点であなたの回答を見ています。
・チームの中で自分の役割を果たせる人か
・仲間との関わりから、どんな学びや成長があったか
・困難なとき、どう行動したか、どう感じたか
・看護師になったとき、どんなふうにチームに貢献できそうか
内容の「すごさ」よりも、その人なりに真剣に取り組んだ姿勢や振り返り方が重視されます。
●したことがない人は |
「特別なグループ活動はしたことがない…」という人も大丈夫です。
たとえば、
・家庭内での役割分担(兄弟のお世話など)
・親戚の介護を家族で協力したこと
・アルバイトでの接客チームや厨房チームでの協力
・友人と目標に向かって頑張った勉強会
このような日常的な協力体験でも立派な“グループ活動”です。 大切なのは、「誰かと協力して、そこから何を感じ、学んだか」。 エピソードは身近であればあるほど、リアルに伝わりやすくなります。
単独行動が得意な人も・・・
もちろん、「ひとりで行動するのが得意」という人もいます。 そういう人は、「グループの中で周囲の様子をよく観察してサポートするのが自分の役割だった」など、自分なりの立ち位置を伝えると良いでしょう。
“目立たなくても気づかいや調整役になれる人”は、看護の現場でとても頼りにされる存在です。
●まとめ |
「グループ活動をしたことはありますか?」という面接の質問は、あなたの人との関わり方や看護師としての適性を見極めるためのものです。 特別な経験でなくても大丈夫。
自分なりにがんばったこと、仲間と協力したことを思い出して、具体的なエピソードと学びをセットで伝えるようにしてみてください。 ちょっとした日常の中にこそ、大切な“人との関わり”のヒントが隠れているかもしれません。
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