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2025.05.06

看護大学・看護学校の入試の面接で聞かれた内容(19)『1㍑は何ccですか?』

看護大学・看護学校の入試の面接試験『1㍑は何ccですか?』の画像 京都の看護予備校アルファゼミナール

看護大学・看護学校・准看護学校の入試の面接で聞かれた内容(19)

⁻『1㍑は何ccですか?』

「1リットルは何cc?」──数字や単位が苦手な人にとっては、思わずドキッとしてしまうような質問ですよね。けれど、この質問、実は看護学校の面接で意外とよく出るんです。「えっ? それって数学の問題じゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、試験官が見ているのは“計算力”だけではありません。

この記事では、なぜ面接でこうした単位に関する質問がされるのか、その背景や対策をわかりやすくお伝えします。

●試験官は何が聞きたいのか

まず、「1リットルは何ccですか?」という質問の裏には、いくつかの意図があります。 看護学校の入試では、一般常識や医療に関わる基礎知識を確認することがあります。特に数学が入試科目にない学校では、面接で「この人は数字に強いかな?」「現場で必要な単位の知識を持っているかな?」という視点で見られることも。

また、1L=1000cc=1000mL=1000㎤ という単位の換算は、実際の看護の現場で非常によく使います。たとえば薬品の希釈や注射薬の量、点滴の管理などでは、「1mL=1cc」のような換算を日常的に行います。つまり、これは「あなたは看護師として基本的な数字の知識がありますか?」という、いわば“職業適性”の確認でもあるのです。

さらに、口頭でこのような質問をされたときの“反応力”や“暗算力”を見ているケースも。緊張しているときに冷静に対応できるかを見られているのかもしれません。

●単位の換算はなぜ重要?

「数学苦手だから看護師になれない?」と不安に思う方もいるかもしれません。でも安心してください。高度な数学は必要ありません。しかし、基礎的な単位の知識と簡単な計算力は必須です。

実際に「この薬、500mgを生理食塩水50mLで希釈してください」 「点滴500mLを3時間で落とすときの滴下速度は?」

……こんな会話が当たり前のように飛び交います。 苦手意識がある方こそ、今のうちから“単位の基本”をきちんと押さえておきましょう。

●覚えよう!基本の単位換算

以下のような単位換算は、ぜひ声に出して覚えておきたいところです。

📘 体積・容量の基本
・1リットル(L)= 1000cc=1000mL=1000㎤ 1L = 10dL(デシリットル)
・1m³(立方メートル)= 1000000㎤=1000L

📘 重さの基本
1kg(キログラム)= 1000g(グラム)
1g = 1000mg(ミリグラム)

📘 注意!リットルの表記について
「ℓ」と「L」、どちらが正しい?
かつては“ℓ”と表記することもありましたが、2011年以降の学校教育では“L”が正式表記とされています。これは、国際的な単位系のルール(国際度量衡委員会)に基づいたもので、「筆記体や斜体を使わない」「数字の1と見間違えないように」という理由もあります。

●まとめ

「1リットルは何ccですか?」という一見シンプルな質問には、実に多くの意味が込められています。
それは単に計算できるかどうかだけでなく、看護師としての基礎力数字に対する反応、そして現場への適応力を試されているとも言えるでしょう。

暗記で対応できる部分も多いので、「私は理系じゃないから…」と諦めず、ぜひ取り組んでみてください。単位を覚えることは、入試だけでなく入学後、そして看護師になってからも大きな助けとなります。

数字が得意じゃない方こそ、ぜひ今から“単位力”を少しずつ積み上げていってほしい──そんな思いで、今回の記事を締めくくります。

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