2025.04.21
⁻『医療職をめざすあなたの健康観について(800字)』
「健康観」と聞くと、少し漠然としたお題に感じるかもしれません。しかし、医療職をめざす者として、自分自身が健康についてどう考え、どう向き合っているかを言葉にすることは、とても大切なことです。
今回は、このテーマをどのように捉え、小論文としてどのように展開すれば良いのかを考えてみましょう。
●試験官は何をみているか |
このお題を出題する意図としては、単に「健康とは大切です」といった表面的な話ではなく、「あなた自身は健康にどう向き合っているのか」「医療職をめざす者としてどんな姿勢を持っているのか」といった“内面的な意識の深さ”を見たい、というものがあります。
また、日々忙しくストレスも多い医療現場において、どのように健康を保ち続けられるのか、自己管理能力やストレス耐性、生活習慣への意識も見られている可能性があります。
●医療職をめざす者としての「健康観」とは |
医療職は、患者さんの健康を守るだけでなく、健康の価値や大切さを広める立場でもあります。そのため、まずは自分自身が健康であることが求められます。 実際の医療現場では、ストレスや過重労働によって、生活習慣が乱れてしまう人も少なくありません。喫煙や睡眠不足、食生活の偏りなど、健康と向き合うはずの職業でも課題はあります。 その中で、理想だけでなく現実も踏まえつつ、自分はどのように健康と向き合っていくのか――。この視点が大切です。
たとえば、「自分は毎日決まった時間に寝るように心がけている」「週に2回はウォーキングをしている」「ストレスをためないよう、家族や友人との会話を大切にしている」といった具体的な生活習慣を盛り込むと、説得力のある文章になります。
●小論文を書くうえでのポイント |
このテーマに取り組む際には、次のような構成で書くとわかりやすくなります。
・自分の考える“健康”とは何か・・・たとえば、「心と体の両方が安定し、自分らしく過ごせること」といった、自分なりの言葉で定義を示します。
・なぜ健康が大切なのか・・・医療職をめざす理由と絡めながら、「健康を支える仕事だからこそ、まず自分が健康である必要がある」と展開します。
・自分の実践していることや意識していること・・・睡眠、運動、食事、気分転換など、実際の取り組みを具体的に述べることで、信頼感のある文章になります。
・これからの課題や意気込み・・・「忙しさに流されず、健康意識を保ち続けたい」「患者さんに寄り添えるよう、まず自分が元気でいたい」といった前向きな姿勢で締めくくると好印象です。
●まとめ |
「健康観」は一人ひとり違っていて当然です。正解はありませんが、自分なりの考えを、医療職という視点から深めておくことが大切です。小論文では、自分の実践や気づき、将来への意欲を具体的に表現することがポイントです。単に「健康は大事です」とまとめるのではなく、「だから自分はこうしています」「これからこうしていきたいです」と、実行と未来への姿勢を示しましょう。
面接でもこのテーマは頻出です。小論文の練習が、そのまま面接対策にもつながります。あなた自身の“健康観”を、自信を持って語れるようにしておきましょう。
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